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光反応性物質に着目して口腔がんを鑑別

タレントの堀 ちえみ さんの口腔がん公表を受けて、歯科医院への受診・問い合わせが急増している。
 
 先進国のなかで、唯一口腔がん患者が増えている日本において、歯科界では以前から早期発見・早期治療の重要性が叫ばれ、簡便で確実な早期発見ツールの開発が望まれていた。

 鶴見大学歯学部 口腔内科学講座の里村一人 教授らは光反応性物質に着目して口腔がんを鑑別する方法を進めている。

 がん細胞のミトコンドリア内に蓄積される「プロトポルフィリン9」に光を当てて反応させ、正常組織と鑑別するという手法で、すでにプロトタイプの診断装置を開発し、ステージ0の初期口腔がんの発見にも成功している。

      (日本歯科新聞 3月5日より)