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統計から見た我が国の高齢者

総務省統計局では、「敬老の日」に合わせ、統計からみた我が国の65歳以上
の高齢者のすがたについて取りまとめました。
 9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者人口は前年比44万人増の
3,557万人で、総人口に占める割合は0.4ポイント上昇の28.1%となり、人口、
割合ともに過去最高を更新しました。また、70歳以上の人口は前年比100万人増
の2,618万人、80歳以上の人口は前年比31万人増の1,104万人となりました。
 この他、
・日本の高齢者の人口の割合は主要国で最高で28.1%。次いで、イタリア(23.3
%)、ポルトガル(21.9%)など。
・日本の高齢者の就業者数は14年連続で増加し、807万人と過去最多。就業率
は主要国で最高で23.0%。次いで、アメリカ(18.6%)、カナダ(13.5%)など。
・就業者総数に占める高齢者の割合は、12.4%と過去最高。
・高齢就業者は、「卸売業,小売業」や「農業,林業」などで多い。
・高齢雇用者の4人に3人は非正規の職員・従業員。高齢者の非正規の職員・
従業員は、10年間で2倍以上に増加。
・高齢者の転出超過数は東京都が最も多く、転入超過数は埼玉県が最も多い。
などの調査結果が発表されました。

 また厚生労働省は、全国で100歳以上の高齢者が「敬老の日」の時点で69,785
人に上ると発表しました。100歳以上の高齢者は日本が表彰制度を始めた1963年
は153人でしたが、1998年に10,000人を突破。年間3,000人ペースで増加を続
けています。厚労省高齢者支援課は「人生100年の超高齢化時代を迎えており、
健やかに生活を送れる健康寿命を延ばすことが今後の課題だ」と話しています。

 安部首相は先月のNHKの番組で「いくつになっても高齢者が生きがいをもっ
て働くことができる社会をつくる」と語っています。就労を希望する元気な高
齢者が活躍できる環境づくりが求められています。