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高齢者の病状把握に効果 5年目迎えた電子カルテシステム 双方向性は一部に限定

旭川市内の大規模病院が登録した診療情報を道北の医療機関で共有する電子カルテシステム「たいせつ安心i医療ネットワーク」が、地域の高齢者らの迅速な病状把握に効果を上げている。開始5年目で約3万9千人の患者を登録、道北の約3分の1の病院、診療所が情報を閲覧できるようになった。ただ、情報登録の双方向性が一部に限られるなど、システムの有効活用には課題も残っている。

 旭川赤十字病院、旭川医大病院、市立旭川病院、旭川厚生病院、旭川医療センターの五つの大規模病院が連携して2014年4月に導入。投薬履歴やコンピューター断層撮影装置(CT)などの画像情報を患者の同意を得て登録している。富良野協会病院など旭川以外の一部の中核病院も画像情報を登録している。