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「日本の将来推計人口」

国立社会保障・人口問題研究所が「日本の将来推計人口」を発表しました。
今回は平成27年(2015年)までの実績値をもとに平成77年(2065年)までの人
口について推計しています。

・推計の前提となる合計特殊出生率は、近年の30~40歳代の出生率実績上昇等
を受け、前回(5年前)推計の1.35(2060年)から1.44(2065年)に上昇。
・平均寿命は、2015年の男性80.75年、女性86.98年から、2065年には男性84.95
年、女性91.35年に伸長。
・総人口は、2015年国勢調査による1億2,709万人から2065年には8,808万人と推計。
・老年人口割合(高齢化率)は、2015年の26.6%から2065年には38.4%へと上昇。
・この結果を前回の推計の2065年時点と比較すると、総人口は8,135万人が8,808
万人に増え、総人口が1億人を下回る時期は2048年が2053年に延び、老年人口
割合が40.4%から38.4%と減少。

 このように、合計特殊出生率の上昇や人口減少の速度、高齢化の進行度合い
の緩和が見られるなど良いデータが出ていますが、少子高齢化の流れは確実に
進行していきます。労働人口の低下に対応するために、高齢者人材の活用、女
性の労働参加のための環境整備の取り組みが一層必要になります。