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脳活動から噛み合わせの違和感を可視化。ODS患者の診断に有効な技術を開発。

明治大学理工学部電気電子生命学科の小野弓絵准教授は、神奈川歯科大学大学院歯学研究科口腔機能修復学講座の玉置勝司教授、宗像源博講師の研究グループと共同で、脳活動からかみ合わせの違和感を可視化し、ODS患者かどうかを精度よく推定する手法を開発した。研究グループは歯を噛み合わせるという行為に対して強い注意が引き起こされるODS患者の特性に着目。脳の活動を計測する近赤外分光法を用いて、歯を噛み合わせた際の能動的な注意によって引き起こされる脳活動を検出。その結果、ODS患者と非ODS患者での違いが明らかとなった。そこで、脳活動波形の変化量からその患者がODS患者であるかないかを判定させる識別器を作成。92.9%の正確さでODS患者を識別することに成功した。