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ホルモンうどんの嚥下食が好評 津山の病院考案、全国コン優秀賞

 日本原病院(岡山県津山市日本原)が、ご当地グルメのホルモンうどんを、かんだり飲み込んだりするのが難しい高齢者でも食べやすい「嚥下(えんげ)食」にアレンジしたレシピを考案した。実際に作ったホルモンうどんを部材ごとにムース状にして固めており、風味をそのまま楽しめると入院患者からも好評。10月には嚥下食の全国コンテストで優秀賞を獲得した。

 老化などが原因で飲食物をうまく食べられない嚥下障害を持つ人が食べやすいよう、液体に増粘剤でとろみをつけたり、ムースにした食材をゲル化剤などで固めたりして料理の形に整えた嚥下食。見た目は通常の料理に近いため、流動食やペースト状の食事に比べ、食欲低下を防げるなど効果があるという。

 日本原病院では2008年春から嚥下障害を持った入院患者のために試作をスタート。最初はうまく固まらず、味もいまいちだったというが、半年後に週1回、メーン料理だけの提供を始め、10年秋からはすべてのメニューで嚥下食が作れるようになった。

 ホルモンうどんは、「第3回嚥下食メニューコンテスト」(一般社団法人日本医療福祉セントラルキッチン協会など主催)に応募するため今年8月から開発を始めた。センマイや小腸といったホルモンのしわをリアルに再現するためにアルミホイルで形作るなど、味だけでなく見かけにもこだわり、全国103作品の中から決勝審査進出の6作品に中四国地方で唯一選ばれた。

 10月に東京・有明の東京国際展示場(ビッグサイト)であった決勝審査では、開発に携わった同病院栄養課の管理栄養士佐藤洋子さん(43)が審査員の前で解説し、調理師中田富美さん(51)が調理。最優秀グランプリ1点、準グランプリ1点に次ぐ優秀賞(4点)を獲得した。

 佐藤さんは「まさか優秀賞を取れるとは思わなかった。これを機に、嚥下食をより多くの人に知ってもらい、介護の現場で役立てたい」と話している。