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日歯連会長「深くおわび」 組織内候補擁立は白紙に

政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)の高橋英登(たかはし・ひでと)会長は21日、東京都内で記者会見し、迂回(うかい)献金事件で歴代会長らが起訴されたことについて「国民と、歯科医療に携わる全ての方々に多大な迷惑と心配を掛け、深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 日歯連は来年の参院選で組織内候補を擁立する方針だったが、いったん白紙にし、11月に予定する評議員会であらためて決める意向も明らかにした。

 起訴された前会長の高木幹正(たかぎ・みきまさ)被告(70)らは、政治資金規正法違反を否定。団体としての日歯連も起訴されており、高橋会長は、今後の公判での主張について質問されると「軽率な発言はできない」と言及を避けた。

 また、起訴された元副理事長の村田憙信(むらた・よしのぶ)被告(70)が日歯連の会計責任者を長年務めていたことに触れ「複数の役員や嘱託弁護士が関与する体制に改めた」と説明した。

 一方、高木被告が会長を辞任した日本歯科医師会は21日に開催した臨時理事会で、後任に元広島県歯科医師会会長の山科透(やましな・とおる)氏を選出した。