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桜島唯一の歯科医廃業 診療報酬で不正

九州厚生局鹿児島事務所は22日、歯の治療本数を水増しし不正に診療報酬を請求したなどとして、鹿児島市・桜島にある医院の保険医登録を取り消した。医院は9月30日に廃業している。

 桜島で唯一の歯科医院で、同事務所の村岡国雄(むらおか・くにお)所長は「桜島の人には不便をかけることになり残念だが、適切な措置を取った」と話した。

 事務所によると、実際に使用した入れ歯の数より多く請求したり、保険点数の高い診療に振り替えたりするなど、2011年10月から12年9月にかけ、患者164人分の診療報酬計約110万円を不正請求した。

 12年に県と厚生局が実施した調査で発覚。福重氏は「不正の認識はなかった」と話し、得た報酬は返還する意向を示しているという。