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惨殺された人気ライオン、米歯科医が密猟疑い

アフリカ・ジンバブエのワンゲ国立公園で今月、人気者のライオンが米国人ハンターに惨殺される事件があり、ジンバブエ当局が捜査に乗り出すなど、波紋が広がっている。

 英紙テレグラフなどによると、殺害されたライオンは「セシル」。黒いたてがみが立派で、観光客に親しまれていた。ジンバブエ当局は、地元のガイド2人がセシルを餌で公園外におびき出し、米ミネソタ州の歯科医師(55)が矢で射るなどして殺したとみている。セシルは頭部を切断されていた。

 当局は、ライオンに関する狩猟許可を得ていなかったなどとして、ガイド2人を拘束した。2人はパーマー氏から報酬として約5万ドル(約600万円)を受け取っていた。パーマー氏は狩猟が趣味で、「必要な許可の取得はガイドに任せてきた」との声明を出した。