記事一覧

「男性看護師数、増加傾向」 日本医師会

日本国内で2006年末に就業している看護師数は約81万2,000人で2004年調査時
より5万人以上増えており近年増加傾向が続いています。
 特に男性看護師の増加が目立つようになっています。男性看護師は3万8,000を
超え過去10年間で約2.6倍増加しており、全看護師に占める割合も4.7%と、10年
前と比べて1.7倍以上に増えています。日本医師会の医療関係者対策委員会の報告
書「看護職員の不足・偏在とその対策について」によりますと97年から06年にか
けて看護師学校養成所に入学した学生の男子比率は、3年課程の場合、大学が4.1
%から10.2%と6.1ポイント増、養成所が3.6%から11.0%と7.4ポイント増、短大
は2.2%から6.7%と4.5ポイント増でいずれも増加しています。また、2年課程の
場合も短大が1.7%から6.6%と4.9ポイント増となったほか、高等学校看護専攻科・
養成所は8.6%から15.2%と6.6ポイント増加しています。 さらに、高等学校衛生
看護科・准看護師学校養成所の場合10.3%から20.9%と倍増しており、男子学生
の入学率が極めて高くなっていることが分かりました。2001年に始まった5年一貫
教育も同年の3.5%が05年には5.7%に増えています。こうした動向が、男性看護
師の増加につながっていると思われます。