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子どもの誤飲、薬が最多 厚労省「細心の注意を」

厚生労働省は31日、家庭での子どもの誤飲事故に関する2013年度の病院モニター報告で531件(前年度比146件増)の事例が寄せられ、医薬品や医薬部外品を誤飲したケースが96件(同39件増)で最多だったと発表した。死亡などの重篤事例はなかった。

 報告制度が始まった1979年度以来トップだったたばこの誤飲は13年度94件で、薬が初めてたばこを上回った。厚労省は「細心の注意を払ってほしい」としている。

 全国15施設の協力医療機関のうち、9施設の小児科が診察した事例をまとめた。具体例としては、3歳男児がタンスの上にあった抗てんかん薬の錠剤をお菓子と間違えて食べ、ふらつくなどして病院を受診した例があった。1歳7カ月の男児が母親のバッグから風邪薬を取り出して14錠ほど食べ、軽いぜんそくの症状が出た例があった。

 誤飲した物は薬、たばこの他にペットボトルの包装など食品の付属物や、玩具の部品などがあった。年齢別では、生後6カ月から1歳未満が147件と最も多く、1歳から1歳半未満が130件と続いた。