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「感染性心内膜炎と歯科治療」

感染性心内膜炎の発症の原因として、観血的歯科処置の位置が低下し、代わって日常活動である歯磨きなどにおける出血が浮上してきたということです。口腔衛生状態の重要性についても同様です。最近は口腔衛生状態改善を目的とした、医学部附属病院からの歯科依頼も増えています。私どもとしてはありがたいし、患者さんはもちろん、医科と歯科の両方にメリットがあることではないかと思います。

 口腔関連の日常活動で発生する軽度の菌血症が、感染性心内膜炎の重要なリスクならば、私ども歯科医は患者さんの口腔内環境を改善し、高い口腔衛生状態を維持することが、これまで以上に重要であることを自覚する必要があります。そして、患者さんの口腔衛生状態の改善にむけて、さらに努力する必要があるわけです。