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お正月 餅を詰まらせないよう注意を

毎年、正月3が日に餅をのどに詰まらせて病院に運ばれる人が相次ぐことから、東京消防庁は、餅を小さく切って食べたり、詰まらせた人がいた場合は背中をたたいて吐き出させたりするよう呼びかけています。

東京消防庁によりますと、平成22年からことしまでの5年間の正月3が日に、都内で餅をのどに詰まらせて病院に運ばれた人は126人に上り、このうち9人が死亡しています。
ことしの元日には北区の70代の女性が自宅で雑煮を食べた際に、のどに餅を詰まらせて一時心肺停止の状態になるなど、病院に運ばれた人の93%を65歳以上の高齢者が占めています。
かんだり飲み込んだりする力が弱いことが主な原因とみられ、高齢者や幼い子どもは特に注意が必要だということです。
具体的には、餅は小さく切ってよくかんで食べ、のどに詰まらせた人がいた場合は周りの人が意識があるかどうかを確かめたうえで、反応があれば、せきをさせたり、あごを支えてうつむかせ、背中を強くたたいて吐き出させたりするなどの対応を取るよう、ホームページなどで呼びかけています。
東京消防庁は、「高齢者や子どもが餅を食べる際は特に注意し、周りの人たちも万が一のときのために応急手当ての方法を理解しておいてほしい」としています。