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野菜多く食べる男性、胃がんリスク低下

野菜を多く食べる男性は、少ない男性よりも、日本人に多い下部胃がんを発症する割合が低いという調査結果を、国立がん研究センターが発表した。

 生活習慣とがん発症の関連などについて1988年から追跡している四つの大規模調査の参加者約19万人を分析。野菜や果物を食べる量で5グループに分け、それぞれ胃がん発症の危険性を比べた。

 平均11年間の追跡期間中に2995人が胃がんになり、野菜も果物も最も多く取ったグループで発症の危険性が低下する傾向があった。一方、がんの部位別に分析できる約15万人について調べると、胃の上部3分の1に発症したのは258人、その下の部分に発症したのは1412人で、下部胃がんについては、野菜を最も多く取った男性は、最も少なかった男性に比べ、発症の危険性が78%に下がった。男性より野菜を多く取る女性については差が見られなかった。