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「食事で窒息死」認めず 筋ジス患者、高松地裁

筋ジストロフィー患者の男性=当時(50)=が食べ物をのどに詰まらせて窒息死したのは、付き添いの看護師が注意を怠ったのが原因として、遺族が、高松市の社会福祉法人と看護師に約3千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、高松地裁は10日、請求を棄却した。

 判決によると、死亡確認した医師は死亡診断書に、食べ物をのどに詰まらせたことを死因と記載したが、訴訟では「突然の心停止の可能性も残り、死因を特定する努力を怠った」と証言。福田修久(ふくだ・のぶひさ)裁判長は「死亡診断書に基づいて死因を判断できない」と結論付けた。

 判決によると、男性は筋力低下で歩行困難になったり、食べ物の飲み込みに障害が出たりする筋ジストロフィー患者で、社会福祉法人「朝日園」が運営する身体障害者療養施設に通所。2012年5月、施設の看護師に付き添われてホテルの食事会に出席し、途中でトイレに行って意識を失い、間もなく死亡した。