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無免許でエックス線撮影 容疑の元病院職員書類送検

北海道警は8日までに、必要な免許を持たずに患者のエックス線撮影をしていたとして、診療放射線技師法違反の疑いで、豊富町国民健康保険病院の元職員の女性を書類送検した。病院の医師不足が背景にあるという。

 捜査関係者によると、女性は2012年9月~13年9月まで複数回にわたり、医師や歯科医師、診療放射線技師の免許がないのに、患者のエックス線撮影をしていた疑いが持たれている。健康被害はなかったという。

 病院によると、女性は放射線技師の助手として長く勤務していた。病院は医師不足に悩まされ、常勤の医師と放射線技師が1人ずつしかいないことも多かったといい、女性は道警の調べに「医師が来るか分からない中、患者を待たせていたので、自分で撮影した」と話しているという。

 北海道宗谷総合振興局も、昨年10月と12月に医療法に基づき立ち入り検査を実施。ことし3月、改善するよう病院に通知を出していた。