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歯周病は掌サイズの口の穴

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歯周病は、プラークあるいはバイオフィルムが歯面に付着することで、歯肉に対して炎症反応や免疫反応が起こり、その結果、歯周組織が破壊されて発症、進行します。付着したプラーク中の「細菌因子」、それに対して体が反応する「生体因子」、また、ヘビースモーカーやストレス、不規則な食生活などの「環境の因子」の3要素が、歯周病のリスク因子です。リスク因子が重なると、歯周病が発症し、重症化すると考えられています。


周期性高中級症減少症の口腔内クリックすると大きな画像を閲覧できます。
 また、全身疾患も歯周病のリスクとなります。特に生体防御系に異常があった場合には、口腔内に強い炎症が起こります。その例がこの13歳の男子の口腔内です。かなり歯肉が腫れているのが分かりますか。エックス線写真からも、歯槽骨の吸収が見て取れます。周期性好中球減少症の患者さんで、好中球減少期になると、歯肉の腫脹と歯槽骨の吸収が著しくなります。こうした症例からも、歯周病の進行には好中球が非常に重要な役割を果たしていることが分かると思います。この患者さんを10年間治療し、歯を残そうと努力したのですが、残念ながら歯の保存はできませんでした。