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Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。

Q 63歳女性。3年前から顎関節に痛みがあります。会話をするには問題ないのですが、口を開けると、あごが曲がって痛く、指が3本も入りません。今は歯科で教わったあごのストレッチで対処しています。どんな治療があるのでしょうか、どこにかかればよいのでしょうか。
A 顎関節に痛みがあり、曲がって開くという状況から一番考えられるのは顎関節症です。おそらく、あごの間接のクッション(関節円板)が前方にずれていて、そこのあごの関節の骨がひっかかり動きが悪くなっていると思われます。クッションのひっかかりで軽いものは、自然になじんだり消炎鎮痛薬や簡単なあごのストレッチで治ります。しかし、関節の中が癒着している場合など、状況によっては道具を使った本格的な開口訓練や関節鏡手術が必要です。3年前から開きづらい状態があまり変わっていないのでしたら、まずは関節の中の状態をよく調べるといいと思います。
  関節円板は通常のエックス線検査では映らないので磁気共鳴画像装置(MRI)による検査が用いられます。顎関節症専門の歯科や口腔外科に相談されるといいでしょう。
                              北海道新聞 2013.11.27