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ようやく分かった歯の磨き方 草野 仁

子どもの頃、親から「歯はちゃんと磨きなさい」と言われて、自分ではその通りせっせとやってきたつもりでした。そのせいか、むし歯になって歯科医院に通うといったこともなく過ごしてきたので、基本的には間違いはなかったように思います。私の歯磨きは元々男性的で、力いっぱい思い切り磨いて、最後に豪快にうがいをして終わり、というとても一般的なものですが、還暦を過ぎたある時、歯磨きをした後にヒリヒリと歯茎が痛み始めたのです。「おかしいな、どうしたんだろう。むし歯にでもなったんだろうか」と思い、歯科医院に行きました。すると歯科医師が私の歯を覗きながら「随分一生懸命磨きましたね。でもはっきり言って磨き過ぎですよ。強く磨いたために歯茎がすり減って損傷を受けています」と説明してくれました。
                           日歯広報 9月15日