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唾液介して感染、EBウイルス

EBウイルスが感染する経路と潜伏するメカニズムをもう少し詳しくお話しましょう。まず、ウイルスはだいたい口を通じて唾液から入り、上咽頭の粘膜に付着します。そこで、咽頭の粘膜と、そこのB細胞に感染します。B細胞は中でさかんにウイルスを作って、ウイルス粒子を排出します。これらの細胞は細胞障害性T細胞(CTL:Cytotoxic T Lymphocyte)のターゲットになり、排除されていきます。

 EBウイルスの感染症によって「伝染性単核球症」が生じると、末梢血中にリンパ球がかなり増えます。増えているリンパ球ってどちらだと思いますか。B細胞でしょうか。T細胞でしょうか。実はCTLなんですね。T細胞です。B細胞ではなくて、CTLによって免疫反応が起こっているのです。この免疫反応が肝臓の炎症を起こしたり、強い発熱を起こしたりする原因になり、身体を傷害するのです