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転倒・骨折の原因は「筋」にあり

高齢者の転倒・骨折の原因として、筋量が低下する病態、サルコペニアに注目が集まっている。統一した定義はまだないが、運動・栄養療法、さらには薬物による介入の可能性を探る動きが出てきた。サルコペニアは、加齢による骨格筋肉量の減少と、それに伴う骨格筋力や身体能力の低下を指す概念。ギリシャ語のsarx(肉)とpenia(減少)に由来した造語で、25年ほど前に米国で初めて提唱された。近年、高齢者の転倒・骨折リスクの上昇やADLの低下などとの関連が指摘されるようになり、高齢化が進む中、介入方法についての関心が高まっている。