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熱中症搬送ハイペース 北海道内でも56人 気温上昇適応できず

道内で熱中症のため病院に救急搬送された人が、総務省消防庁が今年の集計を始めた5月27日~今月9日の2週間で56人に上り、前年の同時期(14人)の4倍となるハイペースで推移している。道内は5月まで寒さが長引いた後、一転して同月末から急に暑くなり、気温の変化に体が適応できないことが要因とみられ、専門家は注意を呼びかけている。

 消防庁の速報値では、道内の救急搬送者は5月27日から今月2日の1週間で27人、今月3~9日が29人で計56人。昨年6月1カ月間の77人に迫る勢いとなっている。全国の都道府県別では埼玉県の63人に次いで多かった。

 10日以降も札幌市と旭川市でそれぞれ、少なくとも2人が搬送されるなど、各地で熱中症患者が出ている。