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 ドキュメンタリーコミック「義男の空」のモデル、大川原脳神経外科病院(室蘭市寿町)の高橋義男医師(小児脳神経外科部長)は、知的障害のある子どものリハビリ訓練を地域ぐるみで推進しよう―と力を注いでおり「わざわざ札幌に出向かなくても対応できる」と訴えている。

 高橋医師は同病院ととまこまい脳神経外科で小児脳神経外科部長を務めており、脳に重いダメージを負った子どもたちと向き合う中で、社会から隔離されがちな患者の現状や、将来不安や金銭的な負担の大きい保護者の悩みを受け止めてきた。

 「どんなに重症でも本人のやる気を引き出すことが大切。地域は互いに支え合うことを忘れてはいけない。本人も親も、自分から周囲に手伝ってくれとは言いにくい状況がある」と説明。「どこか1カ所でも本人が思い通りになる部分を伸ばせば、タブレットパソコンなどで意思疎通ができる時代だ。水泳を取り入れた感覚療法なども有効で、市内のプールでも可能」とし、安心して頼れるシステムがあれば札幌まで行かなくても地元で訓練ができると指摘する。

 高橋医師は月に2度大川原病院で診察を担当。重度の障害がある17歳の少年は同病院でリハビリを受け約1年が経過。自宅ではほぼ寝たきりとあって、膝が伸びない状態だったが、立ち姿勢を保つ訓練も開始しするなど成果が表れているという。