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給食の白玉で死亡、男児の父親が市を賠償提訴へ

栃木県真岡市立亀山小で2010年2月、給食で出た白玉を喉に詰まらせ、今年1月に亡くなった同市亀山の男児(当時10歳)の父親(33)が、「補償が不十分」として、市を相手取り、損害賠償を求めて提訴する方針を固めたことが30日わかった。

 父親によると、約3年間の闘病生活の末に男児が亡くなるまで、自宅のリフォーム代や福祉車両、ベッドの購入費を負担したが、日本スポーツ振興センターによる見舞金のほかは、市独自の十分な金銭的補償がなかったとしている。

 栃木市で昨年、女児が白玉を詰まらせて死亡した事故では、市が治療費名目などで約1900万円を準備したことも指摘している。

 父親は「命の重さをわかってほしい」と提訴に踏み切る理由を語った。