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肺炎は老人の友:平成23年の死因統計で肺炎が脳血管疾患を上回り第3位へ -超高齢社会日本の現状-

平成24年6月5日に厚生労働省から公表された、「平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況」の内容の一部を以下に引用します。
死因 ①死因順位
  平成23年の死亡数・死亡率(人口10万対)を死因順位別にみると、第1位は悪性新生物で35万7,185人、283.1、第2位は心疾患19万4,761人、154.4、第3位は肺炎12万4,652人、98.8、第4位は脳血管疾患で、12万3,784人、98.1となっている。
  肺炎は昭和50年に不慮の事故にかわって第4位となり、上昇と低下を繰り返しながら上昇傾向を示してきたが、平成23年は脳血管疾患にかわり第3位となり、平成23年の全死亡者に占める割合は9.9%となっている。以上が、「平成23年人口動態統計月報年計(概数)の概況」の一部ですが、過去のこれまでの死因統計の推移から将来の死因順位の動向を予測すると、今後は3大死因という用語よりは、肺炎を含めた4大死因という言葉のほうが適切となるでしょう。またご存知のように、高齢になるにつれ肺炎で亡くなる人が増加します。「肺炎は老人の友」と言われる所以です。