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原因菌の傾向変化

暑さも本格化して食中毒に気をつけなければならない季節だ。食品流通や生活・行楽の形態が変わってきたことで、主な原因菌も変化してきている。どの種類でも油断していると感染する危険性はあり、防止策を徹底したい。道内の食品会社などで衛生管理について助言している「食品衛生コンサルタント」(札幌)の村田隆司代表は「家庭での食中毒防止は【つけるな、増やすな、やっつけろ】が三原則」と協調する。
 「つけるな」は食中毒菌の付着を事前に防ぐことを示す。基本的だが手指や包丁、まな板など食材に直接触れるものをしっかり洗うことが大切だ。「増やすな」は冷蔵ほぞんの重要性を示す。5度以下であればほとんどの菌は増えないという。「やっつけろ」は加熱を意味する。ただし加熱することで食材の細胞膜が壊れるため、もし加熱後に菌が付着すると生の状態より増えやすくなる。加熱調理後はできるだけ2時間以内に食べることが重要だ。
                   北海道新聞 2012.8.1