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歯学部入学者数、私立の4割で募集人員割れ- 文科省集計

全国に17ある私立大歯学部の約4割に当たる7つの歯学部で、今年度の入学者数が募集人員を下回ったことが、文部科学省の集計で分かった。募集人員割れの歯学部は昨年度から3か所減少したが、中には募集人員の2割に満たないケースもあった。

 同省の集計によると、今年度の入学者数が募集人員を割り込んだのは、▽北海道医療大(募集人員に対する充足率67.5%)▽岩手医科大(61.4%)▽奥羽大(16.7%)▽神奈川歯科大(81.0%)▽鶴見大(65.2%)▽愛知学院大(91.4%)▽福岡歯科大(99%)-の各歯学部。これに対して国立大では今年度、11校すべての歯学部で定員を満たした。
 奥羽大では、募集人員96人に対して志願者数が29人にとどまり、実際に入学したのは16人だった。
 入学者数が募集人員を割り込む私立大歯学部の数は、2009年度12、10年度11、11年度10と推移している。