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入試で北海道勤務枠 医師不足対策、札幌医大

札幌医科大医学部(札幌市)は12日、来春の一般入試定員75人のほぼ半数にあたる35人を、卒業後9年間は道内の医療機関に勤務することを求める「北海道医療枠」とすると発表した。

 深刻化する道内の医師不足対策の一環。札幌医大によると、国公立大学の医学部で地域枠を設けている例はあるが、一般入試の半数近くにまで広げた例はないという。

 北海道医療枠は道外からも受験可能だが、出願の際に確約書の提出を求める。通常の入試との併願もできる。確約書に法的拘束力はない。

 札幌医大医学部は既に、道内の高校出身者を対象に「一定期間北海道の地域医療に従事する確約」を求める特別推薦枠も設置している。

 黒木由夫(くろき・よしお)医学部長は「道立医大として、地域医療へのモチベーションが高い学生を確保したい」と期待を寄せている。