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内臓や血管に大ダメージ じつは怖い睡眠時無呼吸症候群

就寝中に無呼吸や、呼吸量が低下する低呼吸を繰り返す睡眠時無呼吸症候群。肥満などでのどの一部が狭くなり、軌道が閉じてしまうことで生じる。この病気にかかると、睡眠をしっかり取ることができないため、日中の激しい眠気を引き起こす。しかし、それはこの病気の一つの側面にすぎない。研究でわかったのは、内蔵や血管に大きな負担をかける病気だということ。じつは命にかかわる、重大な病気なのだ。
 百村伸一・自治医科大学付属さいたま医療センター副センター長は、「無呼吸のあいだ肺での酸素の取り込みと二酸化炭素の排出が止まってしまう。そのため、血液中の酸素が不足し、二酸化炭素が増加する。これがさまざまな臓器に悪影響を与える」と警告する。
        週刊ダイヤモンド 11.12.31 12.1.7 新年合併号