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”エナメル質”を守るオーラルケア

「明眸皓歯」とは絶世の美女と名高い楊貴妃の美しさを表した言葉だとされる。”澄んだ瞳と白い歯”は、現在でも好印象の条件。「他人の顔を見るとき、どの部分に目が行くか」というアンケート調査(2006年日本臨床矯正歯科医師会調べ)でも、「目元」「口元」が順に1.2位を占めている。
 だが、澄んだ瞳はともかく、白い歯を維持するのは難しい。歯の白さや輝きは、エイジング(加齢)にともない奪われるからだ。歯の本来の機能や見た目の美しさが損なわれるのは、主に次の四つの原因が考えられる。「虫歯や歯周病」「歯ぎしりや奥歯を強くかみしめることなどによるすり減り(咬耗)」「強く歯を磨くことなどによるすり減り(磨耗)」「酸で歯の表面(エナメル質)が溶ける(酸蝕)」だ。
 虫歯や歯周病、かみ合わせなどは歯科での治療が必要となるが、磨耗や酸蝕を防ぐには生活習慣の見直しが大切だ。
                  日経ヘルス 12.4月