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小学校等でのフッ化物洗口でムシ歯を予防しましょう

「フッ化物(フッ素)」応用はムシ歯予防法の中でも最も「科学的な裏付け」が証明されている方法です。虫歯は食後に起きる「脱灰(虫歯菌の酸で歯が傷む現象)」と「再石灰化(傷んだ歯が唾液で修復される現象)」のバランスが脱灰に傾く事で発生します。フッ化物は歯の表面に作用し「脱灰に強い歯」に変化させ「再石灰化を促進」し「虫歯菌の働きを邪魔」することで虫歯の穴が出来るのを予防します。特に「フッ化物洗口」は誰でもうがいをするだけで平等に同じ効果を享受できるため学校などの集団で行うのに適しています。
 フッ素は「お茶」や「食塩」など、さまざまな物質に混在しています。これらを摂取することで、フッ素は知らず知らずのうちに体内に取り込まれています。旭川歯科医師会がムシ歯予防のために取り組んでいる「小学校等でのフッ化物洗口」は、「フッ素入り洗口液でのブクブクうがい」であって、うがい後はお口から出しますので、基本的に体内に蓄積されません。現在、旭川市では、小学校でのフッ化物洗口は実施されていませんが、幼稚園と保育所の約40の施設で実施しています。
                  北海道経済 4月号 №520