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金属アレルギー思わぬところで

身の回りにはたくさんの種類の金属製品があふれており、金属アレルギーの人は油断ができない。歯の治療や管楽器を演奏したあとで、アレルギー症状が出る人もいるという。金属に触れたところだけで皮膚炎が発症するだけでなく、手足に発疹が出ることもある。金属アレルギーを見過ごさないよう注意したい。
 アレルギーが起きた場合、原因金属を突き止める検査が「パッチテスト」だ。背中や腕などに約20種の金属をテープで微量貼り付け、判定のために2日間そのまま過ごす。テープをはがした後と1日後、5日後に皮膚の反応を調べ、原因金属を明らかにする。
 歯の治療以外で思わぬ金属アレルギーの例が、管楽器の演奏だ。トランペットに施された銀めっきや、トロンボーンに使われた真ちゅうに含まれる銅が原因で唇が腫れる。
                日本経済新聞 2012.1.22