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乳幼児へ菌の感染防ぐ

歯を脅かす虫歯をつくるのがミュータンス菌。口にすみ着いた菌は、砂糖を分解して酸を生みだす。この酸が歯を溶かして虫歯をつくる。菌は唾液1ミリ・㍑中に1万~100万個も生息しているとされる。歯を菌から守るには、どうすればよいのか。菌は歯が生える前の赤ちゃんには存在しないため、まずは感染を防ぐことがポイント。菌は唾液から感染するため、菌を持つ家族からの食べ物の口移しや、スプーンの共有などに注意したい。
 子供も大人も感染してしまった時は、菌の数を減らすことで、虫歯ができるのは防ぐ。その基本は、毎食後の歯磨き。だが、菌が歯の表面に作る「バイオフィルム」という粘着性の高い膜は、歯磨きだけでは落としにくい。食物繊維を多く含む食物をよくかんで食べることで、膜をはぎ取る効果が期待できるという。
                  読売新聞 2011.10.2