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冷凍保存の歯移植

「親知らず」などの抜いた歯を画像とともに保存し、本人が事故などで歯を失った場合にそれを移植する治療を始めた。抜いた歯は広島大学が開発した技術を使い、同社が最長20年間、凍結保存する。この治療法だと血管・神経も再生する場合が多く、元の歯に近いかみごたえの回復が期待できるという。
 今回の治療で移植準備としてCT画像を基に立体モデルを作るのは、歯槽骨を削る際、寸法合わせのために移植する歯を入れたり出したりして歯の表面をいためないようにするためだ。歯の表面には「歯根膜」があり、土台となる歯槽骨の再生を促す物質を出すなど移植成功のために重要な役割を担う。歯と骨の間の”クッション”となり自然なかみごたえを出すのにも役立つ。
           日経産業新聞 2011.10.20