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口呼吸③ 口輪筋 生活の中で鍛錬

口呼吸がすぐに治る方法というものはなく、原因によっては治すのが容易ではないものがあります。例えば、鼻炎などで鼻づまりが続いて起こる口呼吸は、耳鼻科で治療を受ければ大幅に改善することができます。しかし、歯のかみ合わせが問題で口呼吸になっている場合、特に口の周りの筋肉(口輪筋)を緊張させないと口を閉じた状態を続けられないならば、歯の位置を移動させる必要があります。こうした歯の矯正には若年者なら可能ですが、中高年者には難しく、口呼吸を治すのは容易ではありません。誰もが実践できる口呼吸を改善する方法は、口輪筋を鍛えることです。専用の治療器具も市販されていますが、日常生活の中で手軽に口輪筋を鍛錬する方法もあります。まず、食事の際は正しい姿勢で口を閉じたまま、1口30回程度は両側の歯で均等にかんで食べましょう。また、1日2回は口を閉じたまま、15分ほどキシリトールガムをかむことをおすすめします。
           北海道新聞 2011.11.16