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キシリトール 修復作用促し歯を丈夫に

「虫歯予防のために」とキシリトールガムをかむ人が増えました。日本では、キシリトールは糖尿病患者の輸液材料として使われる程度でしたが、1997年に食品添加物として認可されると、ガムなどの菓子類の代替甘味料として爆発的に普及しました。「糖アルコール」に分類されるキシリトールは、自然界では果物や野菜に含まれ、工業的にはカバノキやトウモロコシの穂軸などを原料に製造されます。砂糖に近いさっぱりした甘味ですが、砂糖と違い、歯垢の中で虫歯の原因となる酸を作らない上、唾液が持つ歯の修復作用(再石灰化作用)を促進し、歯を丈夫にしてくれます。
                2011.10.5 北海道新聞