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歯科医に禁錮5年6月求刑 3人死傷の踏切事故

三重県四日市市の近鉄線踏切で昨年12月、乗用車に追突された自転車の3人が電車にはねられ死傷した事故で、自動車運転過失致死傷罪に問われた同市の歯科医池田哲(いけだ・てつ)被告(47)の論告求刑公判が12日、津地裁四日市支部(伊東一広(いとう・かずひろ)裁判長)で開かれ、検察側は禁錮5年6月を求刑した。

 検察側は論告で「突然意識を消失するなどてんかんの発作が起きる持病で医師から運転を差し控えるよう指導され、注意義務があったが、安易に運転したため事故は起きた」と指摘。その上で「注意義務違反の程度、真摯(しんし)な反省心の欠如などから責任は極めて大きい」とした。

 弁護側は最終弁論で「担当医から不適切な治療を受け、日中に発作を起こすとは予測できなかった」などと無罪を主張した。公判は結審し、判決は11月30日に言い渡される予定。