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よくかみ歯並びきれいに すき間ない乳歯は永久歯に影響

一般的に、歯並びやかみ合わせに問題がある場合を「不正咬合」と呼ぶ。「乱ぐい歯」や「八重歯」など歯が一列に並ばずデコボコしているものや、前歯や上あごが前に突き出ていたり、下あごが前に突き出ていたりするものもある。歯並びが悪いと、歯磨きがしにくいため虫歯や歯周病にもなりやすい。歯並びは遺伝と考える親は多いが、食事や生活習慣、癖による影響が大きい。子どものうちは、きれいな歯並びの土台となるあごの骨が育ちやすい。歯が生えそろってきたら、1日3食しっかりかんで食べることが大切。姿勢も癖も、歯並びに影響を与える。食事の際には、足がブラブラした不安定な姿勢だと、かむ力や回数が減ってしまう。体に合ったイスを用意したり、踏み台を置いたりする。足元が安定すれば、しっかりかめて、あごの骨も発達しやすい。食事の際、いつも横にあるテレビを見ていて、奥歯のかみ合わせがずれた例もある。よい姿勢を保つことが重要だ。4歳を過ぎての指しゃぶりも注意が必要。上下の前歯が閉じない不正咬合になることもある。
                読売新聞 2011.7.8