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酸蝕歯 酸性の物飲食後に水を

飲み物や食べ物に含まれる酸が、健康な歯を溶かしていく「酸蝕歯」。知らず知らずのうちに進行し、一度溶けた歯は元に戻らないという。ひどくなると知覚過敏になったり痛んだり。虫歯にもなりやすくなる。どうすれば防げるのだろう。
 スポーツをした直後や睡眠時には唾液が出にくい。運動後にスポーツドリンクを飲んだ後は、一口の水で中和しよう。寝る前にワインやビールを飲んだら、そのまま寝るのはよくない。うがいをしよう。歯を溶けにくくする、フッ素入り歯磨き剤やリン酸カルシウム入りのガムもお薦めだ。
 初期症状は、前歯がすけたり、色が茶色っぽくなったりする。エナメル質が溶け、象牙質が露出すると、知覚過敏や痛みの症状は出ることもある。すり減りがひどい場合は、マウスガードを作ったり、歯の表面を樹脂で薄くコーティングするなどの治療をする。

 ひょっとして酸蝕歯?
  ① □ 炭酸飲料やスポーツドリンクをよく飲む
  ② □ ワインが好き
  ③ □ ミカンやグレープフルーツなどかんきつ系の果物をよく食べる
  ④ □ げっぷや嘔吐(おうと)を繰り返す
  ⑤ □ よく歯ぎしりをする
  ⑥ □ 歯が平らになってきた
  ⑦ □ 前歯の先が茶色っぽくなってきた
  ⑧ □ 水がしみる

 ドクター田上の診断
  ①~③は酸性が強い飲み物や食べ物です。該当する人の口の中は、歯の表面が溶けやすい環境にあります。④によって逆流する胃液も強い酸性なので注意が必要。
  ⑤の場合、歯がすり減りやすく酸蝕歯が進行しやすくなります。⑥~⑧は、ある程度進んだ状態かもしれません。歯科医に診てもらうことを勧めます。
              朝日新聞 2011.4.18