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いびき ② 重症者は脳や血管に負担

いびきによる呼吸は、睡眠時に舌やのどの筋肉が緩み、舌根が沈み込んで気道咽頭をふさぐため、細いストローでするようなもの。専門家は「努力呼吸」と呼び、強い音は努力が激しい証拠だ。睡眠中も盛んに心臓が働き続ける上、血中の酸素飽和度が繰り返し下がるので脳や血管に負担がかかる。体形もカギになる。首やのどに脂肪がつく肥満は一大因子だが、細身でもあごが小さいと舌が収まらず気道に落ち込みやすくなる。あごの細いスリムな人が中年太りすると黄信号だ。
               毎日新聞 2011年2月16日