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無資格助手で抜歯の疑い 医療法人理事長ら3人逮捕

無資格の歯科助手と歯科技工士に抜歯などの治療行為をさせたとして、警視庁生活環境課は13日、歯科医師法違反の疑いで、東京都板橋区にある「みなか歯科医院」を経営する医療法人理事長渡辺信一(わたなべ・しんいち)容疑者(52)=埼玉県北本市=や、当時の院長で歯科医板倉繁巳(いたくら・しげみ)容疑者(55)=同県川越市=ら3人を逮捕した。

 ほかに逮捕されたのは、歯科技工士高岡利明(たかおか・としあき)容疑者(41)=東京都小平市。昨年9月に歯科助手の女=当時(48)=は死亡しており、同法違反容疑で書類送検する方針。

 生活環境課は、渡辺容疑者の指示で、2007年秋から08年秋にかけて、無資格で約50人の患者の歯を治療させたとみている。目立った健康被害はなかったが、歯科助手が昨年1月に警視庁に届け出て発覚した。

 同課によると、3人は容疑を認めており、高岡容疑者は任意での事情聴取段階で「患者を増やすと報酬が増えた」と話したという。

 逮捕容疑は08年4月から同年11月まで、歯科医師免許がないにもかかわらず、患者の美容師の女性(36)ら12人に、抜歯や入れ歯の装着などの治療行為をした疑い。

 歯科助手は国家資格ではなく、受付や治療器具の準備などが主な業務。歯科技工士は、入れ歯の製作加工を行う専門職。いずれも歯科医師業務はできない。
2010年9月13日 提供:共同通信社