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ハゲは隔世遺伝という説もあるけど…

成人男子にひたひたと忍び寄る深刻な悩み。それは頭髪をどこまで維持できるか、という問題だ。
その深刻さは人それぞれで、まだまだ何の不安もなさそうな人もいれば、20代のうちからすでに"始まって"いる人もいる。でもおそらく、将来的な頭髪問題というのは、多くのR25世代にとって無縁ではないはずだ。いくらオシャレ男子の間で坊主スタイルが流行っているからといって、それとこれとは別問題なのだから。
将来の頭毛の状態を占う際、よく引き合いに出されるのが父親や祖父の頭髪の"状況"だ。「うちはおじいちゃんがツルツルだから、俺もヤバい!」なんてセリフ、男子なら一度は耳にしたことがあるのでは?
とりわけ、「ハゲは隔世遺伝する」というのは、まことしやかに流布されている説のひとつ。果たして真相はどうなのだろうか。医療ジャーナリストにして医学博士の森田豊先生に聞いてみた。
「いえ、ハゲや薄毛が隔世遺伝するというのは、事実無根だと思います。脱毛の原因自体は複数考えられており、ひとつには『テストステロン』という男性ホルモンが強い人ほど、ハゲやすい傾向があるといわれています。ただ、最新の研究では脱毛の原因遺伝子も想定されつつあるようですから、遺伝的な要因というのは無視できないでしょうね」
ちなみに森田先生によれば、隔世遺伝の多くは、正式には「伴性劣性遺伝」といい、X染色体上の遺伝子に異常が認められる場合に起こる現象だという。たとえば血友病など、一世代を飛び越えて遺伝する疾病は確かに存在しているが、薄毛やハゲにそれが当てはまることはないそうだ。
「もっとも、気にしすぎてストレスをためる方が、よほど抜け毛を増やすかもしれませんよ(笑)。脱毛遺伝子はまだマウスレベルで認められた段階ですし、あまり不安に思わないほうがいいのでは?」
確かに、早めのケアを心掛けるに越したことはないが、将来を案じて抜け毛を増やすようでは本末転倒。ビビり過ぎは禁物だ。
8月16日(月) 10時 5分配信 / エンターテインメント - エンタメ総合