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こどもの発音 年齢見て訓練 病気の場合も

こどもの発音 年齢見て訓練病気の場合も
 可愛い赤ちゃん言葉。ただ、成長が進んでも治らないのは心配だ。たいてい訓練で治るが、手術を要することもある。「カ行やラ行、サ行は発音が難しく、子供たちは習得に苦労することが多いです。普通は自然に出来るようになりますが、出来なくても訓練すれば大丈夫」と昭和大歯科病院(東京都大田区)口腔リハビリテーション科の言語聴覚士、山下夕香里さんは言う。
 一般にカ行の発音を9割以上の子が習得するのは4歳ごろ。サ行で5歳、ラ行で6歳ごろとされる。また、「ツ」や「ズ」なども、習得の遅い発音とされる。
 練習で治らない例もある。その一例の口蓋裂は、口の中の天井にあたる口蓋が、生まれつきふさがりきっておらず、鼻の穴の奥の空気の通り道と口の中がつながっている状態だ。常に鼻に空気が抜け、発音が乱れる。「パ」や「バ」のような破裂音も苦手だ。
              朝日新聞 2010.3.29