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糖尿病 中 膵臓保護する新薬も

糖尿病治療には、過食や運動不足といった悪習慣を改善しても血糖値を十分にコントロールできない場合、薬物療法が加わる。比較的早期から正常に近い血糖値を実現して、膵臓の保護や合併症の予防につなげる治療が重要とされている。
「経口血糖降下薬」と呼ばれる飲み薬と、自分で注射するインスリン治療が中心だが、昨年末には「インクレチン」というホルモンの働きに着目した新たな治療薬も加わり、注目を集めている。生活習慣の改善指導に加え、併用可能な飲み薬による治療を行っても十分な血糖コントロールが得られない場合はインスリン注射の出番となる。
 一方、インスリン分泌促進薬などの飲み薬に、持効型のインスリン注射を1日1回上乗せする治療方法も広がりをみせている。1日4回の注射が難しい人にとっては、注射が1回で済む簡便性は魅力。入院せずに外来でインスリン注射を始められる点も評価されている。
             東京新聞 2010.2.12