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サプリあげるのちょっと待って 「栄養は食事で」が基本

 サプリメントは生活習慣病への関心が高まる中で急速に普及したが、国内では明確な定義がないのが実情。いわゆる健康食品に分類されるが、特定保健用食品(トクホ)などは異なり、国による安全性や有効性についての審査はない。
 大人に比べて体格も格段に小さく、成長途上の子供たちのサプリメント利用について、同研究所情報センター長の梅垣敬三さんは「厚労省の国民健康・栄養調査をみてもほとんどの子供は栄養が不足している状態にはないのに」とその必要性に否定的だ。
 アンケート結果について、梅垣さんは「子供に手厚く食事を作るような保護者が間違った情報を得て、『子供でもサプリメントが必要』『これをとれば賢くなる』などと利用する」と分析。
 「食品では表示の添加物に気をつけ、天然や自然のものにこだわるのに(サプリメントには)インターネットや雑誌に出た情報をうのみにして極端な情報に反応している」と語る。
               産経新聞 2010.01.06