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学童期の食事 発達状況に合わせ対応

食べ物を噛み砕いて飲み込む機能は、生まれもった能力である哺乳動物とは異なり、生後の学習によって発達する機能である。特に乳歯から永久歯交換期である学童期には注意が必要である。
 前歯の交換期には、食べ物をくわえて堅さや大きさを感知する能力が低下し、食べ物をこぼしやすくなるので叱るだけでなく、子どもに唇や口をしっかり閉じながら食べ物を咀嚼し飲み込むようにさせます。
 臼歯の交換期は、咀嚼能力が一時的に減退します。この時期には堅く小さな食品や繊維質の食品などはすりつぶすのが難しくなるため丸呑みの癖がつきやすくなるので、食事を急がせずに十分に時間をとってしっかり咀嚼させましょう。
 規則正しく、家族で楽しく食事をすることで子どもの食欲を引き出し、よく噛んでたのしくおいしく食事をする習慣を身に着けましょう。
               福島民友 2007.4.27