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治療済の歯も要注意 気をつけたい大人の虫歯

30歳代。歯のすき間には細菌の巣となる歯垢(しこう)が残りやすい。この細菌が糖を分解すると酸を出し、歯が溶ける。これが虫歯の原因となる。5~10年かかってゆっくり進行する虫歯もあり、年をとってから発覚する例も多い。
 30~40歳代では歯茎が下がり、歯の根っこの部分に虫歯ができやすい。歯の根には丈夫なエナメル質がなく、酸に弱く溶けやすい象牙質が露出しているからだ。ここに歯垢がたまれば、虫歯になる可能性は高くなる。
 40~50歳代になると、奥歯がすり減って、食べ物がつまりやすい。
 50~60歳代ではさらに歯茎が下がり、歯のすき間が増える。食べ物がつまりやすく、根っこの部分に虫歯が増えやすい。まれに歯が折れてしまうことも。入れ歯と接触している歯も虫歯になりやすい。
         日本経済新聞 2009.10.16