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妊婦への新型インフルワクチン

妊婦への新型インフルエンザワクチン接種が11月から始まることを踏まえ、日本産科婦人科学会(吉村泰典理事長)は10月22日、ワクチン接種に関する留意点を追加した改訂版「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ感染(H1N1)に対する対応Q&A」をホームページ上で公表した。

 今回が第7版となる医療関係者向けのQ&Aでは、新型インフルワクチンのプレフィルドシリンジ製剤には、チメロサールなどの保存剤は使用されていないと説明。一方、バイアル製剤には季節性インフルのワクチンと同様、チメロサールなどの保存剤が使用されているが、「安全性に問題はないことが証明されている」としている。
 また、新型インフルと季節性インフルのワクチンは「同時接種も可能」で、同時接種する場合には、発赤などの副反応がどちらのワクチンによるものかを判定するため、「両ワクチンはある程度離れた場所に接種すること」を勧めている。

 卵アレルギーのある妊婦には対しては、季節性、新型インフルのいずれのワクチン接種も勧めず、▽発症(発熱)したら、ただちに抗インフル薬を服用するよう指導▽罹患者と濃厚接触した場合には、ただちに抗インフル薬を予防的服用するよう指導-の2点を推奨した。

 妊婦への新型インフルワクチンの接種回数について厚労省は、当面2回を前提とする方針を打ち出している。

更新:2009/10/23 12:56   キャリアブレイン