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金属アレルギーが原因

歯科で用いられている金属は、お口の中に入ることを前提としているため、その安全性については、厳しい基準があります。それでもまれにではありますが、金属アレルギーを起こす場合があり、その代表的なものに「掌せき膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」があります。
 特徴として、手のひらや、足の裏に左右対称に無菌性の水泡が多発します。そのため、大部分の方は皮膚科を受診されますが、原因菌は見つかりません。この時点で金属などのアレルギーが疑われ、大学病院のアレルギー外来を紹介されることもあります。
 掌せき膿疱症は、唾液に微量に溶け出した金属イオンとタンパク質が結号して皮膚に運ばれ、それが蓄積されることによって発症しますが、溶け出す金属イオンはごく微量なため一般的には問題ありません。
          福島民報 2009.6.22