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「歯の健康に関心」9割超

東京都が8月10日に公表したアンケート調査の結果で、9割超の人が歯の健康に「関心がある」ことが分かった。都では、「高い関心度が歯の健康づくりの取り組みにつながってほしい」としている。
 都は「8020(ハチマル・ニイマル)」運動の一環として、歯の健康づくりを推進している。アンケートは、その達成状況を把握し、今後の都の「歯科保健目標」について検討するため、6月26日から7月2日にかけて、都政モニター500人を対象にインターネット上で実施。494人から回答を得た。

 それによると、「歯の健康に関心を持っているか」という質問に対し、「関心がある」と回答したのは72.5%、「どちらかというと関心がある」は24.3%で、全体の96.8%が「関心がある」と回答した。「関心がない」は0.4%だった。

 虫歯や歯周病予防の取り組みについて(複数回答)、虫歯予防で最も多かったのは「歯科医院で定期健診を受ける」で43.3%。以下は、「1日1回は十分に時間(10分程度)をかけて歯を磨く」38.7%、「フッ素(フッ化物)入りの歯磨き剤を使用する」31.4%などだった。
 歯周病予防では、「フロスや歯間ブラシを使用する」43.9%、「歯科医院で定期健診を受ける」38.9%、「歯科医院で定期的に歯石除去や歯のクリーニングを受ける」32.8%などの順だった。

 また、「歯周病と全身の健康について知っていること」で最多だったのは(複数回答)、「喫煙は歯周病にかかりやすくし、歯周病を悪化させる」で43.1%。これに「糖尿病だと歯周病にもかかりやすい」32.8%、「歯周病菌が動脈硬化を促進することがある」20.6%などが続いた。「知らない」も36.4%あった。

 歯や入れ歯、舌などを清潔にする口腔ケアが誤嚥性肺炎を予防することを知っていたかどうかでは、「知っていた」35.8%、「知らなかった」64.2%だった。

【8020運動】
 「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」が合言葉。1989年に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱して始まった。

更新:2009/08/11 15:03   キャリアブレイン